物心ついたときから、私はいつも生き物のそばにいました。
昆虫、魚、爬虫類、あらゆる生き物を観察し、どうすれば心を通わせられるかを本気で考えていました。
公園にいた鳩に一羽一羽名前をつけ、50羽ほどの個体を完璧に見分けていたり、
警戒心の強い野良犬に時間をかけて寄り添い、信頼を築き、やがて犬笛を使ったトレーニングまで行っていました。
幼い私にとって、生き物たちはすべてが特別な存在で、
彼らと向き合う時間が、何よりも幸せなひとときでした。
ある日、可愛がっていた野良犬が保健所に連れて行かれ、殺処分されるかもしれないと知ったとき、
私は必死に声を上げ、大人たちにかけ合い、命を守ろうと奔走しました。
何もできない悔しさと、人間に捨てられた動物の末路、誰かが声を上げなければ命が失われるという現実を、そこで知りました。
また、鳩の足に釣り糸が絡まっているのを見つけた私は、そっと捕まえて糸を解き、助けてあげました。
けれど数日後、同じ鳩の足に、また釣り糸が絡まっているのを見て——
「助けるだけでは足りない」と気づいた私は、河川敷へ行っては放置された釣り糸を拾い集めるようになりました。
あの頃、命のそばにいた自分なりに、できることを探し続けていたのだと思います。
あの日々に感じた違和感、優しさ、責任感。
そのすべてが、今の私の活動——動物福祉や環境保護への取り組みの原点になっています。
「想いをかたちにしたい」と独立し、動物プロダクション「アニマルプランニング」を設立。
動物行動学や鷹匠の技術を学びながら、アニマルトレーナーとして、命の魅力を伝える活動を続けています。
ぜひ、わたしたちのこだわりの商品をお試しください。
売上の一部は、動物福祉および自然環境保護活動に活用されます。
Animal production Animal Planning 代表 河端 久美子