猛禽類の病気と健康管理

猛禽類は飼育環境や食事によって特定の病気にかかることがあります。

特に呼吸器系や消化器系の病気が多いので、日々の観察と適切な管理が重要です。


🦠 猛禽類に多い病気

1. アスペルギルス症(真菌感染症) 🦠

📌主な症状:
✅呼吸が苦しそう
✅声がかすれる・鳴かなくなる
✅食欲不振・元気がない
✅体重減少

📌 原因と対策:
アスペルギルス症はカビ(アスペルギルス菌)による感染症で、湿気の多い環境や不衛生なケージで発生しやすい。 特にストレスがかかると免疫が低下し、発症のリスクが高まります。

💡予防策:
ケージを清潔に置く(特に湿気対策)
新鮮なエサを与える(解凍後時間が経過したエサを長時間放置することは厳禁!)
定期的な健康チェックを行い、異変に気づいたらすぐに病院へ


2. トリコモナス症(寄生虫感染症) 🦠

📌 主な症状:
✅ 口の中に黄色い斑点や潰瘍ができる
✅ 舌が出たまま(痛みがある)
✅ エサを食べたがるが、飲み込めない

📌 原因と対策:
この病気はトリコモナス原虫感染症による、感染した獲物を食べることでうつることが多い。 特にハトを餌として与えている場合、注意が必要。

💡予防策:
新鮮で安全な餌を与える
口の中の異変を定期的にチェックする
異変を感じたらすぐに動物病院へ


3. 鉛中毒(重金属中毒)

📌主な症状:
✅元気がない、イライラする
✅嘔吐や下痢
✅けいれんや麻痺

📌 原因と対策:
野生の猛禽類では、鉛弾で撃たれた動物を食べることで発生することが多い。飼育下でも金属製のケージやアクセサリーから微量の鉛を摂取する可能性がある。

💡予防策:
鉛を含む金属を飼育環境に置かない(古いケージやおもちゃ、カーテンレール等に注意)
安全な餌を選ぶ
動物の症状が出たらすぐに病院へ(解毒剤が必要)


4. ビタミンB・D不足(栄養失調) 🍽

📌主な症状:
✅羽毛がボロボロになる
✅足が弱くなる(ビタミンB不足)
✅くちばしや爪が異常に伸びる(ビタミンD不足)

📌 原因と対策:
エサの種類が偏ると、栄養バランスが崩れてしまう。 特に冷凍餌だけでビタミン補給が少ない場合、問題が発生しやすい。

💡予防策:
ウズラやマウスなど、バランスの取れた食事を心がける
ビタミン剤やサプリメントを適度に使う
日光浴やUVライトを使う(ビタミンDの合成を助ける)


5.羽毛ダニ・寄生虫感染🪲

📌主な症状:
✅羽毛がボロボロになる
✅かゆがる、頻繁に羽を掻く
✅体を掻く動作をする

📌 原因と対策:
羽毛ダニやその他の寄生虫は、他の鳥との接触や不衛生な環境で感染することが多い。

💡予防策:
定期的に羽毛をチェックする
掃除を徹底し、ダニの繁殖を防ぐ
必要に応じて、駆除用のスプレーや薬を使用する


6. ストレス関連疾患(自己抜羽症など) 😟

📌 主な症状:
✅ 羽を自分で出してしまう
✅ ずっと同じ場所をうろうする
✅ 攻撃的になる、または逆に無気力になる

📌 原因と対策:
猛禽類はストレスに敏感な動物です。過度なスキンシップや劣悪な飼育環境、、正しい運動ができない等ストレスがたまると病気の原因になります。

💡予防策:
適度な運動をさせる
静かで落ち着いた環境を用意する


🛑 病気の予防と健康管理のポイント

🐦毎日の観察を大切に!
→ 「いつもと違う」と感じたらすぐにチェック。早期発見がカギ!

🦜バランスの良い食事を意識!
→特定の餌だけ与えず、栄養バランスや鮮度を考える。

🚿ケージや道具を清潔に過ごす!
→湿気がありカビが繁殖しやすいため、定期的に掃除をする。

🌞適度な日光浴や運動を!
→室内飼育の場合はUVライトを活用。自由飛行の時間も大切。

💉定期的に健康診断を受ける!
→猛禽類を診られる専門の動物病院、または頼れる専門家を見つけておく。

🦉爪切り、クチバシメンテナンスを定期的に行う!
→伸びすぎた爪やクチバシは健康に悪影響を及ぼす危険があります。

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