■小さなミニヤギ・フェンディーの大きな夢  【 随時更新中 】












2010年2月28日…大阪府内のとある牧場でフェンディは産まれました。
お母さんヤギにミルクをもらえず育児放棄されてしまった子ヤギがいる
その連絡をうけて私がお母さんヤギの代わりに育てることになったのです。

小さな小さなダンポール箱に入れられてフェンディは運ばれてきました。
立つこともおぼつかない産まれたての子ヤギ
毛も柔らかく、まだ耳も垂れたままでした。

牧場でフェンディと一緒にもらって来てもらった母親の初乳は
お乳の出も悪かったそうで初乳として与え続けるには不安な量でした。

でも、これには成長に必要な栄養がたっぷり詰まっています。
これを飲ませてあげないと免疫力の低い病弱な体質になってしまう…。

最初は哺乳瓶で与えましたがなかなか飲もうとしません。

「 頑張れ~(>_<; 」



シリンジにチューブをつけ、口の中へねじ込み
口にミルクを含ませるとピチャピチャと舐めはじめました。

一度に沢山の量が飲めないので1時間おきに一晩中与えました。
翌日には少しずつ吸う力が出てきて、シリンジのポンプを押さなくても
ミルクを吸い上げられるようになりました。



そこで哺乳瓶に切り替え、吸い口に切り込みを入れて
吸いやすいように加工してあげるとすぐに勢いよく飲みだしました。



仕事柄、常に動物と一緒にいることが可能でしたので24時間一緒に過ごしました。
パソコンしている時は膝の上、寝るときは一緒に寝ました。
少しでも姿が見えないとメェ~メェ~と必死で鳴いて探し回ります。
あまりにもせつない声で鳴くものだから
少しの間一人にしておくのも…トイレへ行くのさえも心苦しい程でした。

幼少期の栄養条件が将来の健康を左右するものになりますから
粉ミルクに切り替えてからも初乳や補助食品のサプリを混ぜ
栄養バランスには気を配りました。

ミルクは時間や量は決めず、いつでも飲みたいだけたっぷり与えました。
便の調子や仕草、表情を見ながら必要と感じるだけ
ほぼ一日中1~2時間おきには与えていました。



なので子育て期間中は連続して寝れることはなかったです。
それに伴いおしっこの回数の多い事!飲んでは出しての繰り返しでした。
カーペットの上、ベットの上、車のシートの上
…私の膝の上でまで何度もやられてしまいました。

生後40日が経過した頃、ミルク以外のものにも興味を示しだしました。
机の上の書類、新聞、紙を見つけると端っこをしがむようになり
牧草も食べられるようになりました。

生後2カ月目には動きもかなりやんちゃになりました。
飛んだり跳ねたり、高い所に登りたがったりするので目が離せません。

それでも外へ出るとぴったり後をついてきて離れないのが愛らしいところです。
出かける時は車の助手席に乗せ移動していたので
この頃には玄関を開けると車まで一人で歩いて行き
ドアを開けてあげるとぴょんと飛び乗ってきました。



生後3カ月が経ち、一人でお留守番もできるようになりました。
初めは泣きじゃくり、可哀相でしたが
ひとりでご飯か食べられるようになったフェンディーは
次々とやってくる動物の赤ちゃんたちとそろそろ交代しなくてはいけません。

イタズラもするので普段はケージに入っていてもらわなくてはいけませんが
近くを通る度に嬉しそうに尻尾をふりながら「ククク」と鳴くので
いつも手をとめられてしまっています。



2010年12月現在 フェンディーは生後10カ月になりました。

体重 7.0 kg
体高 40 ㎝

体は小さいけれどコロコロに太っています。

未だに哺乳瓶でミルクを欲しがる甘えん坊です。

ブログのほうでも色々な動物を紹介していますので是非ご覧下さいね。
http://anipla.blog.fc2.com/



ミニヤギといえば一躍有名なバッキー。
飼い主の山崎さんご夫妻とは以前私が勤めていたペットショップのお客様として知り合いました。
私もバッキーを一目見た時あまりの可愛さに驚き、大ファンになりました。
ご近所ということもあり、ミニヤギ飼育の先駆者として色々相談に乗って頂いています。









★ミニヤギとは…

品種や産地固有種として扱われているような固定種のヤギを指した総称ではなく
トカラヤギやシバヤギ、屋久島ヤギといった品種を交雑して得られたミックスタイプのものや
ピグミーゴートなどの固定された輸入種も同総称で市場に流通している場合があります。
尚、家畜だった動物がペット市場に流通したケースにはミニブタと呼ばれる豚さんがいますが
小型のもの同士を掛け合わせて作られたポットベリーやゲッティンゲンなどの固定品種があり
成長時に100キロ未満の豚をミニブタとするなど、体重や体高による明確な規格がありますが
現在のところミニヤギに規格や明確な基準はありませんので、購入をご検討される場合には
あくまで固定された品種ではなく、成長時のサイズには個体差もあり、飼育環境によっても
大きさは異なってくるということを、充分に理解されたうえで購入されることをお勧めします。

又、法的には家畜と同じ扱いになりますので
飼育するには飼育施設などの準備や飼育許可が必要となるような場合がありますので
詳しくはお住まいになられている各都道府県の保健所や管轄の窓口に事前にお問合せ下さい。
※各都道府県(市区町村)によって見解や扱いが異なりますのでご注意下さい。